NHK大河ドラマ西郷どん12話のあらすじネタバレと感想です。
あらすじのネタバレは放送開始前に、感想は放送開始後に追記します。
目次
西郷どん 12話のあらすじネタバレ
安政二年三月、本腹した斉彬により、お由羅騒動で処罰されていた人々に特赦令が出された。
これにより正助の父・次右衛門が島流しの処分を解かれ、五年ぶりに喜界島から戻ってきた。
一方、御台所として申し分ない所作を身に付けた篤姫であったが、未だ輿入れすることなく二年もの歳月が過ぎようとしていた。
「いつになったら輿入れの許しが頂戴できるのか」と幾島が斉彬に迫った。
「井伊からの圧力のせいで話が進んでいない」と困る斉彬に、幾島が新たな策を切り出した。
「つまり、大奥に働きかけて輿入れの話を進めていくと言うことか」
その話を聞いて乗り気になっている斉彬を横目に、吉之助は複雑な思いであった。
跡継ぎの誕生を心待ちにしている家定の母に狙いを定め、「まずは本寿院様に近づきましょう」と幾島は言った。
「西郷さん、大奥を攻めるのは簡単ではありません。あなたにも多方面から精力的に働いてもらいますよ。よろしいですね」
吉之助は早速諸藩の屋敷に書状を届けるよう命じられた。
手土産も用意するようにと、山田からは小判を渡された。
「これからは必要であれば千両でも万両でも遠慮なく申すように」
「せ、千両…万両…!?」
想像を遥かに超える金額に吉之助が呆然としていると、篤姫が廊下を渡ってきた。
「なんだか屋敷の中が騒々しいと思って。西郷、私の輿入れ話はもしかして破談になったのでは…」
「滅相もございません」
篤姫もやはり気になっていたようだ。
「篤姫様は、本当にどんなことがあっても御台所様になりたいと思っているのですか」
「当たり前じゃ。西郷、あなたも力を貸してくれ。頼むぞ」
そう言いながら庭の満開の桜を見つめる美しい篤姫の横顔に吉之助は魅入っていた。
幾島の策が本寿院を動かす
幾島・山田・吉之助の情報収集や接待に奔走した努力もあって、ついに幾島は本寿院に会える運びとなった。
御台所不在の大奥では本寿院が最高権力者として多くの奥女中たちを束ねていた。
斉彬からの献上品に目を細めながら本寿院がつぶやいた。
「このような豪華な品々をいただいては、知らん顔もできませんなぁ」
幾島の目的はお見通しのようだ。
「本寿院様、当家の篤姫様は京の近衛家に養女に入る話が既に決まっております」
近衛家は島津家となじみが深い公家である。
「ほう。あとは我らの後押しが欲しいと」
平伏す幾島に本寿院は家定を残して先立たないことが御台所の条件だと言った。
先に二人の正室が輿入れしていたのだが、二人ともすでに他界していた。
「篤姫様はとても体が丈夫で、恐ろしいほど運の強いお方です。篤姫様なら公方様と末永く添い遂げられるでしょう」
その言葉に本寿院は一気に篤姫を気に入った。
「ならば、その運とやらを試してみましょうか」
本寿院は阿部と井伊を呼び、御台所候補の姫たちの姿絵を並べて、その中から家定に御台所となる姫君を選ばせた。
「われは、死なない丈夫な御台所が欲しい」
「死なない命などありません。けれど、体が丈夫で強運の持ち主である姫君はこの方です」
本寿院が篤姫を強く推すと、家定は篤姫の絵を拾い上げ「これにする」と言った。
「公方様!よくお決めになられました」
不服そうな井伊を一喝し、本寿院は強引に篤姫の輿入れを決めた。
篤姫輿入れの本当の理由
それからしばらくして、斉彬のもとに婚儀は十二月という知らせが届いた。
「父上、それは本当ですか?」
篤姫の顔が紅潮し、幾島も安堵の表情を見せた。
「お篤、公方様がどんな人か気にはならないか?」
「気にならぬといえば嘘になります。しかし、公方様は次元の違う世界におられるお方。どのようなお方かなど、口にすることすら許されません」
篤姫の覚悟と信頼に斉彬と幾島は聞き入っていたが、事情を知る吉之助は篤姫がかわいそうでならなかった。
そんな吉之助を察した斉彬は篤姫が部屋を後にしてから、何か言いたいことがあるのかと声をかけてきた。
「篤姫様は幸せになれると信じています。このまま何も知らずに嫁入りするのはあまりにも気の毒すぎます」
思い切って訴える吉之助の横で、家定には世継ぎができないことを初めて聞かされた幾島は驚き、言葉を失っていた。
口を重く閉ざしていた斉彬は、しばらくすると自ら篤姫には話すと答えた。
その後、斉彬は篤姫を茶室に招いてから、家定が夫婦の営みもできない体であり、篤姫が子供を授かる事は無いと打ち明けた。
さらに篤姫の役目は、自らが跡継ぎを産むことではなく将軍家の跡継ぎとして慶喜を据えるよう、家定の懐に入り訴えることであると告げた。
「すまない…お篤。薩摩のために、日本国のために覚悟してくれ」
女としての幸せを諦め、大奥に一生を捧げることになる。
「…国のため、民のため、父上のためとあらば、篤は喜んで不幸になります。薩摩の姫となったあの日から覚悟はできております」
隣室で聞いていた吉之助は漏れそうになる嗚咽を必死にこらえていた。
幾島は大粒の涙を袖で拭った。
危機的状況にほろりと零れ落ちた篤姫の本心
冷たい雨が紅葉を打つ…
そんな夜のこと、江戸に大きな地響きが鳴り響き、強い揺れが襲った。
安政の大地震である。
長屋を飛び出した吉之助は、山田たちに守られながら庭に出て来た斉彬を確認すると、すぐさま篤姫の寝所に駆け込んだ。
「篤姫様!篤姫様!」
「西郷!来てくれたのか」
歪んで開かない襖を体当たりして蹴破った瞬間、柱が折れて梁が篤姫めがけて落ちて来た。
「危ない!」
瓦礫に埋まる篤姫をかばうように吉之助が梁を支えた。
「私の腕が折れる前に逃げて…」
と、その瞬間、梁が崩れ落ちて来た。
吉之助は自らの身を呈して篤姫を守るように覆いかぶさった。
「…西郷…」
目の前に迫った篤姫の顔に吉之助はドキッとした。
「一緒に逃げて…お父様も公方様もいない、どこか遠くの国へ…私を連れて一緒に逃げておくれ」
気丈に振る舞う篤姫の小さな肩には、大きな大きな荷物が乗っかっているに違いない。
「…わかりました。ずっと側で篤姫様を守り、どこまででもお供いたします」
その言葉に篤姫の表情が和らいだ。
「西郷…ありがとう…もう思い残すことはない」
篤姫は瓦礫をかき分け自らの足で立ち上がった。
「西郷、ありがとう。御台所となるこの大事な身体を傷ひとつつけることなく守ってくれて…」
「…はは!」
幾島に抱えられるようにして去って行く篤姫の後ろ姿に、吉之助は深く頭を下げることしかできなかった。
以上、西郷どん12話のあらすじネタバレでした。
以下は実際に放送を見ての感想です。
西郷どん12話の感想
今回はとうとう篤姫が輿入れの本当の意味を知ってしまいました。
あの公方様と直接対面したらさらにショックを受けるかもしれません。
でも見台所を亡くした悲しみが今の家定を作ったのなら篤姫次第で変わるのではないでしょうか。
幸せになれないと分かっていても幸せを願わずにはいられませんよね。
御台所にするための策をめぐらす
前回の斉彬暗殺未遂事件など島津家は不穏なことばかりが起こりますね。
国を変えようとする殿様の心意気は立派ですが、自分の命だけは大事にしてほしいものです。
それが国を背負っていく人間の覚悟というものなのでしょうが…。
第12話は篤姫が公方様の御台所になろうとする話。
正助の父親も無事に戻ってくることができてよかったですね。
これでお由羅騒動の一通りが解決したということでしょうか。
笑顔で帰って来たお父さんですが無精ひげを見ると過酷な生活をしていたのではないかと想像して悲しくなってしまいます。
不幸になるとも知らず篤姫は懸命に御台所になる修行をしていました。
本当の事を伝えるべきなのかどうなのか…。
もう江戸に来て二年も経ってしまっていたのですね。
薩摩を出た時点ですぐにお輿入れかと思っていたので意外に月日が流れていました。
やはり輿入れの邪魔になるのが井伊直弼。
ならば男に出来ない策略を考えるとは幾島もなかなかやります。
どんな権力者でも男では大奥に関与することはできません。
まずは家定の母親から、外堀から埋めていくというやつですね。
島津も裕福とは言えないでしょうに金をどんどん積んでいきます。
篤姫も教育の成果が出て立派な江戸の言葉になりました。
薩摩言葉を使う篤姫が可愛かったので少し寂しい気もしますが…。
家定の生母・本寿院を味方にする
今度は幾島までもが品川宿で情報集めとは。
この人の臨機応変さには頭が下がります。
意外と遊びの場こそ情報というものは集まるものなのでしょうね。
まさか吉之助の宴会踊りまで見られるとは思いませんでした。
真面目な人間が夜中までお酒を飲んで接待…現代のサラリーマンのようです。
家定の母親・本寿院は泉ピン子さんが演じるだけあって貫禄があります。
そんな生母に堂々と物が言える幾島もさすがといった感じです。
御台所になるための一番の条件が死なない丈夫さとは意外でした。
たしかに元気な篤姫は簡単なことでは死にそうにありません。
運の強さは賭け事で証明されています。
まあ、賭け事の運の強さが当てになるかまでは怪しいですが…。
兎にも角にも生母様の助力を得ることは圧倒的な有利。
そして見合い写真の代わりが絵なのですね。
絵で判断しろと言われても公方様も困ってしまうのでは…。
「これにする」と井伊直弼を指さした時は将軍様の事を一瞬同性愛者なのかと勘違いしてしまいました。
いままで頭がおかしいように見えたのは御台所を次々と失った悲しみからなのでしょうか。
この人は本当におかしいわけではないのかもしれません。
死なない姫、恐ろしく運が強い姫として選ばれた篤姫。
めでたい出来事に幾島までもが薩摩言葉に戻ってしまいました。
本当に喜んでいいのかどうなのか…。
案外他の姫たちは選ばれず助かったのかもしれませんね。
連れて逃げてほしいと頼む篤姫
お転婆な篤姫の言動も立派なものになってきましたが、見台所としての過酷な生活に耐えられるのかが心配です。
なにより斉彬が「お篤は不幸になる」と断言してしまっていますからね。
幾島が輿入れの真意を知らなかったことが意外でした。
見台所の一番の役目は世継ぎを生むこと。
その一番の仕事すら果たせないのなら何のために大奥へ入るのか分かりません。
篤姫に厳しく薙刀の訓練をする幾島は、彼女なりの最大限の優しさからなのでしょう。
「お労しい」という言葉を口にできるのも女ではないから。
大奥に入れば自分の身を守れるのは自分だけです。
篤姫も斉彬の口から真実を聞かされる日がきてしまいました。
もっと動揺すると思っていましたが、一瞬ですべてを受け入れてしまうとは強い姫です。
突然の地震で建物まで崩壊。
あれだけ倒壊するなんてかなりの震度ではないでしょうか。
殿を真っ先に守る家臣たちですが姫はほったらかしなのですね。
唯一心配していたのがなぜか吉之助だけだったのも少し不思議でした。
この地震が篤姫の本音を聞く機会になるとは。
自分を連れて遠くへ逃げてほしい、そんな言葉を言うなんて心底輿入れが嫌なのでしょう。
せめてまともな公方様だったらと思ってしまいます。
姫を連れて逃げると言った吉之助は、彼女に忠誠を捧げる騎士のようでした。
きっと誰かが自分の事を守ってくれるという事実だけで満足だったのでしょうね。
綺麗な着物を着て庶民より贅沢な暮らしをしている、だからこそ大きな責任もあり過酷な運命を背負うことになるのかもしれません。
前回の斉彬同様、篤姫の薩摩と国を背負う覚悟を知ることになったお話でした。
以上、西郷どん12話のあらすじネタバレと感想でした!













